「北東インドの飯はうまい!」の最終編は一番個性の強いアルナーチャル・プラデーシュ州。この州は多民族で料理がバラエティー豊かである上、外国人だけでは無く、一般のインド人でも訪問の際は許可証が必要なある意味閉ざされた地域でもあるため、土着の文化が非常に濃いのです。
そのため、民族ごとに分けてアルナーチャル料理を部族ごとにシリーズで紹介させて頂きます。
東アルナーチャルの民アディ族
アルナーチャル東部に多く暮らすアディ族は未だに竹やわらで造られた伝統的な家屋が多く、地方に行くとまるで数百年時が止まった様に感じます。
お邪魔した、パシガートにある弊社の現地協力会社オーナーの親戚宅で頂いた夕食。

囲炉裏の周りを囲み、火の明かりの中に提供された、白米とおかず数々。パシガートはアルナーチャルでも珍しい平地に栄えた街で、アッサムにとても近いため香辛料を使用している等「インド本土」の影響を受けているように受けられます。
料理品は、パニール(カテージチーズ)の炒め物やダール、煮干しの様な乾燥した小魚の揚げたもの。全体的に薄味です。
元々あまり塩を使わない民族
そもそも、アディ族には「塩」を料理に使用する習慣が無いらしく、年配の方々の多くは子供の頃にあまり塩分をとっていないので、その理由で健康に障害があるケースが多いとか。旅行中でも減塩しなければならないならアディ族の地域に行くと食事に困る事が無いでしょう。

元州知事宅のお宅でアットホームな伝統料理
同じく、アディ族宅。こちらは元州知事宅の夕食です。新鮮なあゆの様な焼き魚、地元の野菜で作ったサラダ、炒め物、ショウガの酢漬け等、明らかに「インド料理」というよりも「日本の一般料理」に近い感じです。


お米はほんのりもっちりしている
アルナーチャルの米はとても、とても、とてーも美味しいです!殆どが有機で、独特の甘みがあり、日本米の様にもっちりしている。これでおにぎりを作ってみましたが、普通にこぼれないでいけました。生憎、首都のニューデリー等インドの他の都市にも、アルナーチャルの米は売っていません。普通のインド人が食べなれている長っぽそいインディカ米(バスマティ米)とは全く別物なので、あまり食べないからでしょう。日本米の代用としても大ありだと思います。

納豆もあるぞ!
アルナーチャルに限った事ではありませんが、北東インド一帯同様に、納豆が食べられています。

竹の皮では無く、バナナの葉らしきものに包まれて販売。日本の様に糸はそんなに引いていませんが、味は納豆です。上記このサイズで4年前の物価で10ルピー(約20円)でした。
オレンジの産地:冬は旬!
アルナーチャル東部、アディ族が暮らす地域の果物と言えば、冬に旬を迎えるオレンジ。甘くて、ジューシーで、12個ぐらい入った竹のバスケットのものが当時50ルピー(約100円)!バスケットも色々と使い道ができそうで一石二鳥。

弊社のアルナーチャル・プラデーシュのツアーでは、この様な一般家庭の料理を召し上がれる貴重な体験が可能です。あなただけのツアーをカスタマイズして作成!是非、ご興味あればアルナーチャル・プラデーシュ東部旅行のモデルプランも確認下さい。