インドの極東、マニプール。ここまで来ると雰囲気が東南アジアっぽくなります。
マニプール料理の特徴は「魚」
海には面していないが、豊富な水源を有し、ロクタク湖からは新鮮な魚や小エビが採れます。
ベンガル文化の影響を強く受け、お隣ナガランドで見られるような「ゲテモノ」系はあまりありません(これは後で話します)。
まずは一般庶民の料理を紹介しましょう。ナガランドの州境付近にある山岳地帯のドライブインの様子から。

ちなみに上記の写真、1名を除き皆、現地協力会社関連の人達です。北東インドの人達は日本人の顔立ちに近いです。
まず、典型的なインドのスタイルは、お盆が運ばれ、その上に山盛りのライスが。
その後、店員がおかず各種を盛り付けてくれます。野菜系は基本お代わり自由です。

そして盛り付けが終わるとこんな感じ。魚のスープカレー、青菜系のスープカレー、そして豆スープの他、ゆでただけのキャベツ(インドの濃い料理に慣れるとこういう素朴なものも懐かしくなる)やその他付け合わせが載っています。

食べ方は手で。外国人が来るとスプーンを用意してくれますが、アッサム編で記載した様に手で直接食べたほうが何故か美味しく満足感を得られるのです。
珍しいものと言えば、白い物体のイロンバと呼ばれる、発酵した魚の漬物。いかの塩辛に似ているかもしれません。かなり、唐辛子の辛さがあります。
山岳地帯になると、インドでは珍しい生野菜系の塩気の効いたサラダが。ゴボウ?の様な山菜も入って、独特のスパイスでまぶしてあります。結構おいしいです(現地では野菜は井戸水や溜めた雨水で洗う場合が多いので、気になる方は火の通ったものだけ召し上がれば良いでしょう)。

インパールの名物大衆食堂ラクシュミー・キッチン
弊社のツアーで場所と時間が合えばお客様に案内しているのがラクシュミー・キッチン。ここでは本格的なマニプール定食が召し上がれます。ただし、辛い料理が多いので、あくまで辛い食べ物に問題が無いお客様限定です^^。


おかずは左からドロドロした豆のシチュー、魚のカレー、あっさりした豆のスープ、揚げ魚、ウリのシロップ漬け、甘辛ずっぱいタレ、そしてひよこ豆をすり潰して揚げたもの。

ちなみに、お客様と別の機会に一緒に訪問した際にはしっかりとバナナの葉の皿でやってきました。デラックスバージョンです。

インパールは特にベンガル文化の影響が強いので、ちょっとインドらしくなりますね。特にターメリックを多く使用しているところが。
お薦めはクラシック・グランデホテルの定食
マニプール最高峰のホテル、クラシック・グランデホテルでは、前日にリクエストをすれば伝統的なマニプール定食(ターリー)をオーダーする事ができます。
こちらは、かなり本格的です。また、辛さがかなり控え目で外国人向けでもある。

インド特有のスープ系は少なく、揚げた野菜が多い。付け合わせに、濃厚な豆のシチューや、魚カレーが付きます。プラスチックを使用しない、エコな食器でもあります。
こちらはデザート。

典型的なマニプールのデザートは赤米を牛乳と砂糖で煮込んだシンプルなもの。結構素朴でいけます。隣には、普通のトマトが(笑)。バナナの葉の容器が風情を出しています。
という訳で、肥沃なインパール盆地があり、豊かな魚資源を持つマニプールは食材が豊かです。マニプール州外では殆ど食べることができないので、貴重ですよ~。
H2トラベルズでは、マニプールの旅行に特化しています。インパール作戦関連や、文化体験等、ご希望のプランに沿って作成し、アレンジ致します。