インドと関空を結ぶ唯一の直行便であったエアインディアが今週9月17日で廃線となりました。

大阪路線は関空開港からはるか以前、伊丹空港がまだ国際空港だった時代、既に70年代には定期便が運航し続けていたので、非常に歴史のある路線です。
エアインディアの廃線理由
報告によると、現在関西便に投入しているドリームライナー機を新たに就航を始めるデリー⇔ソウル(ノンストップ)、及びムンバイ⇔香港(ノンストップ便)へ導入させるため。
日系航空会社による度重なるインド・関西便の廃線
実は90年代後半、JAL、ANA両社が関空からインドへ就航していましたが、短命でした。
JAL:関西⇔デリー 週1便
ANA:関西⇔ムンバイ 週2便
2000年代には既に廃線となり、その中エアインディアは香港経由で週3便体制で就航し、頑張り続けていました。
就航・廃線・再就航を繰り返される関西空港
まだ羽田が国際線化をする前、パンク状態だった成田空港に新規参入が厳しい中新規に開港した90年代、珍しい航空会社が就航する様になりました。ロイヤル・ネパール航空、ロイヤル・ブルネイ航空、ベトナム航空、南アフリカ航空、サウジアラビア航空、カタール航空、エミレーツ航空等。
ただし、関空便ではレジャー需要はありながらも航空会社にとって利益になるビジネス客の利用が少ないため、多くの航空会社が廃線しています。
しかし、また復活するケースも。
一度廃止したブリティッシュエアウェイズが昨年から、ネパール航空(旧ロイヤル・ネパール航空)はカトマンズまで今夏から大型機でノンストップ便を就航し、来年からはカタール航空が就航を再開します。
今回のエアインディアも、ソウルや香港の方がビジネス需要として利益率が高い事が考えられるでしょう。
エアインディアも再就航するか
関空発のエアインディア利用のネックだったのが、インドまでノンストップ便では無かったこと。香港経由だったので、インドに到着するまでかなり時間を要しました。しかも、香港空港では機内待機のため、ずっと箱詰めの状態。搭乗時間は10時間を超えていたので、ヨーロッパやアメリカ西海岸へ飛ぶのとあまり変わらない状態でした。
もし、ノンストップ便として再就航すれば、需要があるのでは無いか、と判断します。
美味しいカレーを再度関西へ
エアインディアはどちらかというとあまり良いイメージが少ない航空会社かもしれませんが、エコノミーの座席のシートピッチは業界水準より高くゆったりとしてあり、機内食のカレーは特に美味しいです。


日系航空会社は現在成田・羽田への一極集中型にしているので、関西からまだインドへ就航する事はほぼ考えられないでしょう。しかし、エアインディアはもし機材数に余裕が出てくれば、再就航する可能性は大。
期待を持ちたいです♪