先日、弊社のお客様がデリー空港で入国の際に、インドEビザ承認書(ETA = Electronic Travel Authorization)のコピーを提示したにも関わらず、有効では無いとされ、Eビザでの入国を拒否されました。
その理由は:その承認書に、顔写真が付いていなかったから。
インドのEビザは、通常Eメールで受け取る本人の顔写真が載せていない承認コピーが有効で、実際にそのメールの本文に英語で「Please carry a copy of this ETA at the time of your arrival in India.」と記載があり、有効である旨を表しています。一般的に旅行者はこの方法でインドに入国をされています。
インドEビザの公式ホームページを確認しても、何処にも顔写真付きの承認書でなければ有効では無いという記載もありません。
顔写真付きの承認書はホームページからダウンロードが可能
まず、インドEビザの公式ホームページの「Check Your Visa Status」をクリックします。
その次に、アプリケーションIDやパスポート番号を入力します。
「Print Status」をクリックすると、以下のようなQRコードと顔写真付きのEビザがダウンロードされます。

Eメールで送られるバージョンは、これの顔写真とQRコードが無いもので、他すべて同じ内容です。
審査官の気分によって判断が変わる
インドの入国・出国審査官の対応はばらつきがあり、とにかく細かい所に突っ込んできていちゃもんを付けたがる審査官から、書類などチェックをせずにそのままパスポートにスタンプを押して通す審査官まで、ロシアンルーレットの様です。また、気分によって同じ審査官でも対応が異なる場合もあります。
何かおかしいと思ったら、その場でクレームを付けることも大切ですが、インドの場合は逆切れされる事もあるので、穏やかに指摘しなければなりません。今回のケースも、Eメールのバージョンも有効である旨が記載されている以上、相手側にその事をお伝えされていれば、出方が異なっていたかもしれません。
最終的には、日本国籍というパワフルなパスポートのお陰で、オンアライバル・ビザ(空港で取得するビザ)の方へ通されましたが、現時点ではまだこの方法が可能なのは日本と韓国籍のみです、他の国籍の場合であれば、Eビザが拒否されれば入国が出来ませんでした。
ただし、お客様にはビザ代が二重に掛かってしまったので、決して許せるものではありません。
記載ない事でもとにかく最善に気を配る
今回の様にEメールのコピーとホームページからダウンロード可のコピーの2種類があった場合、本来ならどちらも有効だとしても、最も「正式らしい」方を選ぶ判断が必要です。